住み心地の良い家を買う ステップ 1 「知る」

ここオーストラリアでは、平均にして一生に7回も引越しをするそうです。と言うの も、オーストラリアの不動産購入のシステムは、車を購入するのと同じぐらいシンプルな仕組みだからです。生活環境に応じて住宅もグレードアップするシステ ムをとっているので、日本に比べて買う側にとって良い点が多々あります。パースで家を買う4つのステップをじっくり読んで、参考にして家探しをすれば、 「住み心地の良い家」を探し出す事が出来ます。ズバリ「パースで家を買う」ことを考えてはいかがでしょうか?

●家を買うステップ その1 「知る」
ここで紹介するのは、家探しをする前の基礎知識。まずはオーストラリアで「家を買う」最初の1歩を踏みだすための基本をマスターしましょう。

◇ ビザの種類を確認しよう!
オーストラリア人以外が家を買う場合、ビザの違いで買える物件が変わってきます。探し当てて買おうとした次の瞬間、「私のビザじゃ買えない・・・」とガッカリしないように、自分はどんな家が買えるのかを先にチェックしましょう。

・永住権ビザを取得した移住者、または、市民権取得者
新築・中古問わず、どんな物件でも可能です。
・ リタイアメント・ビザ(投資ビザ)を取得した移住者
居住用として中古物件を1軒だけ購入できますが、後で貸し出すことはできません。 新築物件なら何軒で可能です。
・ 12ヶ月以上滞在できるビザを持つ人(学生ビザの場合は、18歳以上)
新築・中古問わず、どんな物件でも買えますが、ビザが切れる前に物件を売らなければダメなので複数年のビザが必要となります。FIRBの許認可があれば、ビザが切れても、そのまま所有することが可能です。
・ 12ヶ月未満の短期滞在ビザ
FIRBの許認可があれば、住む目的の新築物件、政府による観光リゾート(ITR)指定の物件、投資用の賃貸物件を購入できます。居住施設の無い商業物件(30ミリオン・ダラーまで)は、FIRBの許認可は必要としません。

○ FIRBについて
正式には、Foreign Investment Review Board (外資審議委員会)と書きます。
オーストラリアでは外国人が物件を買う場合、FIRBの認可が必要になります。これは、オーストラリア以外の人がこの国の土地をどんどん買い占め、オース トラリア側に不利益が起こらないようにするためです。FIRBの認可が出ないと中古物件は購入できません。ただし、オーストラリア、NZランドの市民権、 永住権を持っている人は、FIRBの認可は必要ありません。(上記カテゴリービザの既婚者、婚約者も認可は必要ありません。)

○ FIRBを申請するカテゴリーは、大きく分けて4種類ある。
1) 更地を購入してから12ヶ月以内に住宅を建設するプラン申請を出す方法。
2) これから建設される住宅やアパートメントを購入する。例:オフ・ザ・プラン(設計図)の状態で購入する場合。
3) すでに建設が終わっているが登記してない住宅などの購入。例:ディスプレイハウス、モデルルームなど。
4) 中古物件を購入し査定金額の50%以上の施工費用をかけてリノベート(改装築)する場合。(注:あらかじめ、改装費用を建設会社に出してもらうこと。)

◇ 購入目的を決めよう!
家探しをはじめる前に、住宅を購入する目的をハッキリさせましょう。住宅購入の目的には、大きく分けて「居住用」と「投資用」がありますが、その目的に よって家の選び方も変わってきます。今回の特集では居住用の探し方を説明しますが、投資用の場合は、専門家(不動産業者)にお問い合わせください。

◇ オーストラリアの家いろいろ
あなたは、どんな家に住みたいと思っていますか? 一口に家と言っても、色々な種類があります。ここでは、オーストラリアのいろいろな種類の家をご紹介してみましょう。
ハウス=House: 一軒家 敷地内に1棟だけが建っている。
デュプレックス=Duplex :敷地内に、壁を共有する家が2軒建てられている
トリプレックス=Triplex :敷地内に、3軒の家が建てられている。
タウンハウス=Townhouse: 敷地内に、複数の2階建てが建っているタイプ
テラスハウス=Terrace  house:3~4階建ての道路沿いの長屋式住宅
ヴィラ=Villa :敷地内に複数の平屋建てが建てられているタイプ
アパートメント=Apartment: 日本の一般的なマンション、又はアパートと同じ
マンション=Mansion: こちら(欧米)では大邸宅をマンションと呼びます。
フラット=Flat :主に、賃貸で貸し出しているアパートメントのこと。
ユニット=Unit :アパートや集合住宅内の一戸(部屋)を指します。
ボートハウス=Boat House :水上家屋 大きなボートの上に住宅がある。

【ちょっとマメ知識】
◆ Cul-de-sac(袋小路)
住宅地域で車を走らせていると、ノースルーロード(No Through Road)と書いてある袋小路に当たることがしばしば。フランス語でコルデサックと呼ばれるこの場所は、当然ながらご近所さん以外の車が通ることがほとん どない。と言うことは、交通事故の危険性も低い、さらに車の音を気にすることもない。そして、逃げ道が一つしかないので、車を使うことが多いオーストラリ アの泥棒から狙われにくい地域、そして、小さな子供も安心して道路で遊べます。ですから、オーストラリアでは人気の住宅スポットなのです。
◇不動産用語
家探しを始めてみると、知らない単語が数多く出てきます。これだけでも分かっていれば話は進むという用語を集めてみました。
<カービアト=Caveat> 通告、警告 注意条項
<サティフィケート・オブ・タイトル=Certificate Of Title> 不動産登記書
<シティ・カウンシル・レート=City Council Rate> 市税(地方税)
<イーズメント=Easement> 地役権
<エンカンブランス=Encumbrances> 土地負担、責務、制限(抵当権)など。
<フォーリオ=Folio>  登記書の入っている本の中のページ数を意味する。
<ランド・タックス=Land Tax> 土地税
<ロット=Lot> 地区・区画番号
<モーゲージ=Mortgage> 住宅ローン融資 または、抵当権
<パーチェスサー=Purchaser> 買い手 ≒ <バイヤー=Buyer>
<Rコード=R Codes>  用途区分R30なら、1万平方メートルを30で割ったサイズ
<セットルメント=Settlement> 決済 ≒ 不動産の継承
<セットルメント・エージェント=Settlement Agents> 司法書士
<スタンプ・デューティ=Stamp Duty> 印紙税
<ストラタ・タイトル=Strata Titles> アパートや集合住宅の登記の種類
<タイトル・ディード=Title Deed> 権利証書
<タウン・プランニング・サーチ=Town Planning Search> 都市計画調査
<トランスファー=Transfer> 登記書の名義を変更すること。
<トラスト・アカント=Trust Account> 信託口座
<ウォーター・レート=Water Rate> 水道基本料金
<バリュアー=Valuer> 不動産鑑定人
<バリュアーション=Valuation> 不動産鑑定
<ベンドー=Vendor> 売り主 ≒ <セーラー=Seller>
<ボリューム=Volumes>  登記書の入っている本の番号を意味する。
<ゾーニング=Zoning> 土地用途区分

◇ 必要経費の内訳
家を1軒買うのに、一体どれくらいのお金がかかるのか、どういうことに使われるのか。お金を出す側としては、やっぱり気になりますよね。金額の額は、家の値段や、調査や手続きの方法によって変わってきますが、必要なお金の主な内訳を書いてみました。

◆家を買うまでにかかる主な費用
①物件価格…物件の値段
②弁護士(セットルメント・エージェント)費用…名義変更手続きなどにかかる費用
③調査費用…専門家によって、物件の内容を調査してもらう時にかかる費用
④金融機関諸経費…ローンを組む時にかかる諸経費
⑤印紙税…物件購入の時に、購入者が政府に払う税金
◆家を買う時に掛かる諸経費
一例として:$400,000の物件を購入した場合の諸費用の概算(Approximate)です。
印紙税 (Transfer of Land Stamp Duty )                  $15,700.00
住宅ローン印紙税 (Mortgage Stamp Duty)                                   $1,300.00
住宅ローン登録費用 (Registration of Mortgage )             $155.00
登記書の調査費用 (Title Search )                                                    $250.00
名義変更の代行費用 (Settlement Agent Fees)                  $1,509.00
金利調査費用 (Rate Enquiries )                                                    $200.00
名義変更費用 (Transfer Fees )                                                         $155.00
銀行申請手数料 (Bank Application fee )                            $700.00
地方税と基本水道料金 (Rates and Taxes)                                     $1800.00
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合計Total                                                                                             $21,769.00
平均的に、購入する物件の5%ぐらいの経費が掛かる計算です。

◆家を買った後にかかる主な費用
① 固定資産税…不動産物件の評価額に基づいて課せられる税金、土地税など。
② 所有する土地(免税対象以外)にかかる税金
③ 水道基本料金…水道の基本使用料、規定使用料を越えた使用料は別途
④ 地方租税 (Shire Rates)…ゴミ収集など、地方税 地域によってレートも異なる。
⑤ 各種保険料…火災保険、盗難保険などにかかる費用
⑥ ローン返済費…金融機関の返済にかかる費用
⑦ 光熱費や電話代等…ガス、電気、電話などにかかる費用
⑧ 管理費用…アパートの組合管理費 (Strata Levy)補修預金 (Reserve Levy)
⑨ 修繕費用…古い中古物件は、修繕する個所が結構ある。
⑩ 庭の手入れ…芝刈りや植木の剪定など、自分でやれるものは自分でしましょう。